特集コラム

Column 4 吉祥寺のカフェ

吉祥寺のカフェ
2011/04/20

Cafe de Leger(カフェ ド レジェール)

新しいショップやレストランが、めまぐるしい速度でオープンしている吉祥寺。ほんの10年前と比べても、街の景色は大分変わってきたように思う。そんな中、1983年のオープン当初の姿を変わることなく守り続けている小さなレストランカフェ ド レジェールに出会った。

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重厚感のある扉を開け店内へと一歩足を踏み入れると、そこはアールデコ調に統一されたシックな空間。ランプから溢れる暖かな光が心地よく、『あ、いいな』と入った瞬間思った。モダンさとアールデコの魅力が美しく調和する内装は、オーナーである結城さんのこだわりの集大成。修繕や改装はしても、デザイン自体はオープンしたての頃と変わらないのだという。

ナポリ風スパゲティやたらこスパゲティなどをはじめとする7種類のパスタに、カレーやシチュー、ピラフなどの、いわゆる『洋食屋さん』的な品々がカフェ ド レジェールのメニューには並ぶ。これらのアイテムはどれも、28年という月日をお店と共に歩んだ品々。ずっとメニューから下ろされずにきたという歴史が、それらのメニューの「確かな味」を物語ってくれている。

その時々の旬の素材がふんだんに盛り込み、美味しさはもちろん、視覚的な美しさや健康面にも妥協をしないのがこだわり。野菜ソムリエがレストランスタッフに加わった今、これまで以上に体に優しく、健康志向のお食事でお客をもてなしていきたいという。

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また、デザートメニューの豊富さも、カフェ ド レジェールの魅力。
アップルパイにパンプキンパイ、チーズケーキにバナナブレッド等々…自家製のパイやケーキはどれも、甘さが控えめで優しい味がする。

『カフェ ド レジェール』という名前は、「軽快な」という意味の音楽用語『レジェ』から名づけたもの。お店に一歩踏み入れたとたんにかしこまってしまうお店ではなく、自然体で、そして「軽快な」気持ちで来店してもらえるお店であってほしい…そんな願いが、お店の名前には込められている。

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お店にいると必ず新しい出逢いや素敵な出逢いに遭遇するから、お店を開けるのが日々楽しみ…笑顔でそう語る結城さんといると、なんだかこちらも嬉しくなる。
その日ちょうど居合わせたご年配の女性の一人は、83歳。開店当時からの常連客で、来た際には必ずパスタを食べ、デザートのケーキまでしっかりと平らげていくのだという。結城さんとの笑顔でのやりとりを見ていたら、こちらまでほのぼのとした気持ちになった。

良いエネルギーの溢れる場所には、自然と健康な人々が集まる。健康な人々の集まる場所には、自然と良いエネルギーが溢れる。どちらが先、ということのないそんな相互関係が、カフェ ド レジェールでは、ごく自然に保たれている気がした。

オーナーの人柄、店内の居心地の良さ、そしてもてなされる食事やデザートの美味しさ…カフェ ド レジェールには、お客がついつい長居をしてしまう理由が沢山あるようだ。

Cafe de Leger(カフェ ド レジェール)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-26-15
電話:0422-55-9119
営業時間:10:00-18:00
※18:00以降は予約客のみ
定休日:年中無休

文・取材 / 直江佳子

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