Column 4 吉祥寺のカフェ
SHIVA CAFE SHAKTI(シヴァカフェ シャクティ)
曇り空すら、心地よく…
すっきりとしない曇り空。決して『カフェ日和』とはいえないそんな日にSHIVA CAFEを訪れた。目印は、窓枠いっぱいに並ぶ植物たち。重みのある扉を開けると、そこにはこじんまりとしていて、素朴で、なんだか懐かしい匂いのする空間があった。
古い小瓶に錠前、錆びた金属に、使い込まれた机に椅子、そして光の入り具合…。古い研究室のような、なんだか不思議な雰囲気の店内を見渡していると、17世紀に活躍したフェルメールの絵画を、なぜか思い出した。そう感じるのは私だけかもしれないのだけど。
チャイを飲みつつ、ほっと一息…
店内に入るとすぐに赤ちゃん連れの女性客が二名やってきたので、窓辺の席で待たせてもらうことにした。
数種類のスパイスを煮出して作っているという本格派のチャイが、乾いた喉に美味しい。
そして、しばらくゆっくりとしていると、お客の対応を終えた川井さんがやってきた。
建築家でもある彼女は、SHIVA CAFEと、同じく吉祥寺にある姉妹店のSAJILO CAFEのオーナー。ネパール人のご主人と数名のスタッフと共にお店を切り盛りしている。
改めて感じる、ネパール文化の魅力
スパイスをたっぷりと使用し、かつ日本人の口に合うようにアレンジされたネパール料理を出し、ネパールやインドで買い付けた雑貨を販売する。
今でこそSHIVA CAFEにはコンセプトがあるが、お店を開くと決めた当初はそれすら決まってなかったらしい。どちらかといえば、アジアよりもヨーロッパに興味があった川井さんだったが、買い付けのため夫婦揃ってネパールを訪れたのを機に一変。
「なぜ、それまでネパールという存在が自分の中でしっくり来なかったんでしょうね。
不思議です。」そう言いながら、川井さんの顔がほころぶ。
気軽に楽しむ、本格派のスパイス
吉祥寺、ヴィンテージ雑貨や家具、カフェ飯…これだけ聞くと、SHIVA CAFEも今流行りの、いわゆる『お洒落なカフェ』の一つなのかな、と思うかもしれない。
でも当カフェが目指しているのは、「美味しいカフェ飯を出す、お洒落なカフェ」という訳では決してない。
「今後はダルバートと呼ばれる、いわゆるネパールの薬膳定食のようなものもメニューに加えていきたい。ダルバートを試してもらえば、ただ美味しいだけのカフェ飯ではない、もっと奥が深いぞって感じてもらえると思います。」
いまや飽和状態のカフェ業界だからこそ、いかに『特徴』や『違い』を前に出していくのかが大きな課題。自分の想う『ネパール』を、SIHVA CAFEという場で表現していきたいと川井さんがいう。
SHIVA CAFE SHAKTI(シヴァカフェ シャクティ)
http://shivacafe.jp/
住所:東京都武蔵野市吉祥寺北町3-1-1
電話:0422-36-1521
営業時間:11:30-20:00(ラストオーダー19:30)
ランチ:11:30-15:30
定休日:水曜日