Column 4 吉祥寺のカフェ
おいしいものでつながっていける店づくりを NODE BOCAL CAFE
吉祥寺駅周辺の喧騒を抜け、五日市街道を成蹊大学に向かって歩く。ところどころに古い雑貨店や肉やがあり、なつかしい昭和の吉祥寺が偲ばれる。一方で最近、若手オーナーの個性が光る飲食店もぽつぽつと出現している。11月にできたばかりの「NODE BOCAL CAFÉ」もそんな店の一つだ。
以前は確か・・そうそう古い釣り具店のあったところだ。すっかり様変わりして、創作アジア料理やパスタなど、写真入りのメニューが表に出ている。店内に入ると、フロアは地下と2階への階段で分かれている。地下は友だちの家のリビングルームを訪ねているような静かで落ち着いた空間、2階はオープンスペースで、明るく開放的だ。
オーナーの中村和人さんは、自分の店を持つという目標を胸に、吉祥寺のあるカフェで修行後、この店をオープンした。
立川出身ということもあり、店を出すならやっぱり中央線沿線がいいと思っていたが、いろいろな世代の人が混在し、緑の多いところに惹かれ、この街での出店を決めた。
「大学に近いので、お客さんは若い方が多いかと思っていましたが、お母さん方が多いですね。お子さんが幼稚園や学校に行かれている間にランチで利用してくださるんです。お母さんの口コミ力で、新たなお客さんを連れて来ていただいています」
ドリンクとケーキのセットなどもあり、子ども連れも歓迎、20名 - 30名くらいの貸切りにも応じてくれるとのこと。
一方、夜には角煮などの家庭料理も登場し、お酒も豊富にそろっているので、大人飲みを楽しむこともできる。
NODE BOCAL CAFÉの意味は「NODEは英語の結び目、絆、BOCALはフランス語で広口びんのという意味です。地域の方やお客さんと絆を作って、育てていかれたらという思いでつけた名前です」。
一緒に店を切り盛りするのは中村さんのお母さん。中村親子が生み出す温かい空間での貸切りパーティー、早速計画を練りたくなってきた。
■ NODE BOCAL CAFÉ
武蔵野市吉祥寺本町4-9-15 吉祥寺本町ビル1F
営業時間 11:00 - 23:00
定休日 不定休
TEL 0422-20-4044