特集コラム

Column 4 吉祥寺のカフェ

吉祥寺のカフェ
2013/06/19

吉祥寺で釣りができるスポット登場「La cun ラクン」

column4020_01.jpg吉祥寺は、何か新しい試みを始めるのにふさわしい街と言われている。

周辺の大学生など若い人から、地元のシニアまでその層が厚いことと、好奇心旺盛でゆとりのある人々が多いというのがその理由としてあげられる。

五日市街道に面したビルの地下に「La cun」はある。入口には「釣りカフェ」と書かれている。確かここは以前ダンススタジオだったはずだ。店内に足を踏み入れると、想像もつかない風景が広がる。

休日の夕方、店内には親子連れ、カップル、シングルとさまざまな人が一つの生けすに向かって釣り糸をたれている。みなが狙っているのは、生けすの中の手長えび。小さな子どもはもう一つの小さな生けすでザリガニ釣りに興じている。

そもそもこの釣りカフェは台湾やタイで大人気だとか。熱帯魚を扱う仕事をしていた河田さんと共同経営者の北澤さんが4月に始めたのが吉祥寺で初の釣りカフェである。本場では釣ったえびを食べることもできるが、日本ではそこまで仕入れが安定的にできないため、釣ったものは返す仕組みになっている。

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それぞれの使い方で楽しめる空間

「平日はお母さんたちがカフェのコーナーでゆっくりお茶をしたり、お買い物をしたりする間、お子さんたちはザリガニ釣りをするという使い方をしてくださる方も多いんですよ。

また、女性の一人客や、若い頃はよく釣りを楽しんだというシニアのご夫婦も来てくださっています。癒しの空間としてご利用いただければと思っていますので、帰りに楽しかった、と言っていただけると嬉しいですね」と北澤さん。

店内では、小さい子どものバケツをのぞいては、「たくさん釣れたね」と声をかけたり、糸がからまって、笑いあったり、お客さんどうし、自然と会話をしている。ビールを片手に、ザリガニをたくさん釣って、ちょっと得意気なお父さんの姿も・・・。

また、釣りをしないでも、その風景を眺めながらカフェでランチ(土日のみ)やドリンクを楽しむこともできる。

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「夏休みには、ここで自由研究ができるような企画や、夜店のようなイベントなどでみなさんに楽しんでもらえるようなことを考えています」

釣り糸をたれる間、じっと待つことを楽しむ。どこか昭和の香りが漂っているのは、ここではゆったりとした同じ時間を皆が楽しんでいるからなのだろう。

■ La cun ラクン
閉店しました。

文・取材 / 吉マムかよ

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