特集コラム

Column 5 吉祥寺グルメ

吉祥寺グルメ
2012/10/01

パリの街角のカフェそのままに ブラッスリー「エディブル」

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ある日、コピス近くの雑貨屋を目指して歩いていると、フランス国旗がはためくしゃれたカフェに出くわした。何と、ヨドバシ裏にあったビストロ「エディブル」が6月にブラッスリーとなって引越しオープンしていたのだ。

早速ランチで訪問したが、すぐにあるシーンが浮かんだ。

もうずいぶん前のことだが、ベルギーに行く途中、地理も分からずフランス語も話せないのに、パリで鉄道のストに出くわしたことがあった。動くのは半日後の夕方。

仕方なく一人で周辺のカフェに入ったが、窓辺で道行く人々を眺めながら、大きなボウルでカフェオレを飲んだ時、ストは旅のギフトだったと確信した。「エディブル」はそんなパリの街角にあるカフェの何とも言えない高揚感を思い起させたのだ。

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日本では、今だにフランス料理というと、ちょっと肩肘張った感があるが、ブラッスリーなら全くその心配はない。軽い前菜をつまみながら、ワインを飲むこともできれば、もちろんしっかりと肉料理や魚料理を食べることもできる。

実際こちらのシェフの金子伸弥さんは、「ワインも料理ももちろん大事だけれど、一番大事なのはお客さんが楽しんでくださること」という。

金子さんは、この店のオーナーでもある小金井のフレンチで有名な「TERAKOYA」の出身。

フランスの本場の味をあまりアレンジしないで、ソースも素材もしっかりと、そのまま再現することを基本としている。中でもシェフお勧めのメニューはお肉料理。ホロホロ鳥やフォアグラ、牛ハラミなど、お肉の種類も料理法も実に豊富だ。あらかじめお願いしておけば、予算に合わせてコースでの提供もしてもらえる。

食事というよりもワインを楽しみたいという時は、オリーブの盛合せが350円、本日のキッシュが600円など、お手頃なメニューがそろっている。ワインも気軽に飲めるものから、上はかなりいいものまでそろっているので、好みと予算を伝えて、ソムリエに相談しながら選ぶのも楽しみのうちだ。

気軽に食事を、というなら、ランチがお勧め。

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この周辺ではここにしかないというタルトフランベがいただける。これはフランスアルザス地方の郷土料理で、薄くのばした小麦粉の生地にチーズや野菜をのせて焼き上げた、ピザのような料理だが、オリジナルソースを使ってエディブル風にアレンジしたというのがこちらのメニュー。

個人的なお勧めは、2階席でグラスワインを飲みながら、コーヒーとデザートまでを楽しむランチだ。落ち着いた空間なので、友達とのランチはもちろんのこと、一人でゆっくりと時間を過ごすこともできる。午後はお茶とパティシエ作のオリジナルケーキのセットもある。

吉祥寺には稀少な本格的なブラッスリーをさまざまなシーンで使いこなせる大人の店に育てていくのもまた、この街に集う人々の楽しみではないだろうか。  

■ ブラッスリー「エディブル」
http://brasserie-edible.com/
住所:武蔵野市吉祥寺本町1?8?21
営業時間:ランチ:12:00 - 15:00、カフェ:15:00 - 16:30
 ディナー:17:30 - 24:00 
定休日 火曜日 第一月曜日
電話 0422‐23‐3903

文・取材 / 吉マムかよ

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