Column 8 吉祥寺を生きる人
成蹊大学経済学部 山本晶マーケティングゼミ卒業研究「大学生が ソーシャルメディアを使って吉祥寺のお店に恩返し」
成蹊大学経済学部の大手大輝さん、本田桂さん、伊藤貴之さんによる卒業研究について、熱い想いを聞かせていただきました。
『大学生がソーシャルメディアを使って、吉祥寺のお店に恩返し』というキャッチに、私自身がとても興味を持ったのですが、具体的には、どのような活動をされているのでしょう。
twitterやFacebookなどのソーシャルメディアをお店の方と一緒に運用し、情報を発信したり、ユーザーと交流をしています。例えば、twitterで『今、吉祥寺の良いカフェ教えて〜』とつぶやいてる人がいるとしますよね。そういったつぶやきに対し、『静かなカフェをお探しでしたら当店にも遊びに来て下さい!』等とお店をPRしたりするんです。そういったやりとりから、『じゃあ、今からお店に行きます』といったような展開に発展するケースも、でてきました。
またfacebookではtwitterだけでは伝えきれないお店の写真や商品の情報等を掲載したり、イベントを開催したりしています。
面白いですね!では、今回のプロジェクトに乗り出したきっかけ、及び、twitterとFacebookというツールを選んだきっかけは何だったのでしょう。
twitterやFacebookのアカウントを持っているカフェや飲食店の多くは、上手く使いこなせていないところが多く、とりあえずアカウントだけ持っているという現状があったからです。ソーシャルメディアはコミュニケーションツールですから、ユーザーと密にコミュニケーションをとるかが重要で、何気ないつぶやきや一方的な情報発信だけでは意味がありません。
そして、それが労力となって使うのをやめてしまう。そういった根本的な使い方を知っているのは、デジタルネイティブと呼ばれる僕ら世代の強みだと思いますし、僕らが出来る事と、お店がやって欲しい事が合致していると思い活動し始めました。
確かに、私もアカウントは持っていますが、いまいち使いこなせていません(苦笑)。今後の課題を教えて頂けますか?
課題は、ソーシャルメディアを使う事をいかにお店に根付かせるかです。僕らが活動している間は良いですが、やめた後に、また以前のような状態に戻っては意味がないですからね。
このプロジェクトは、短期的に行って結果のでるものではなく、中長期で見て、初めて本当の成果が見えてくるものです。プロジェクト自体は1月半ばまでという期限がありますが、お店の方々にいかに活動を継続してもらえるかが最大の課題です。
なるほど…。では、具体的に、どのようにしてお店の方々に1月以降も引き継いでもらおうとお考えでしょうか?
Twitterやfacebookを使うの実はそれ程難しくありません。現に年配の方で使いこなせている方も結構います。ですので、僕らがユーザーとのコミュニケーションが活発に行われるような土台を作り、まずは実際に手を動かして使ってもらって、そこで成功事例が出始めれば、ソーシャルメディアを活用することが自然と楽しくなり、今後も継続的にソーシャルメディアを活用をしてくれるようになると考えています。
確かに、そうですね。一度面白みを体感してしまったら、ソーシャルメディアなしの生活には戻りにくいですよね。
はい。今までとは比べものにならない程多くの人に、お店の魅力を伝える事ができますし、お店に来る前から来てくれた後もコミュニケーションがとれるのは、お店側としてもかなり面白いと思います。
今回のプロジェクトでは、lower eastside caféさんに協力して頂いているのですが、まずはこのカフェで成功事例を出せば、他のカフェやお店も、ソーシャルメディアをもっと活用して、マーケティングに活かしたいと思うようになってくれると思うんです。
お店側とソーシャルメディアのユーザーが、活発に交流することにより、今まで知られていなかった店が知られるきっかけになったり、常連客作りに役立ったりする…。そのようにして吉祥寺のカフェ業界が、より活性化していけば嬉しいです。そういったカタチで、お世話になっている吉祥寺に恩返しをできればと思っています。
素敵ですね。本日は、ありがとうございました。引き続き、頑張って下さい!
■lower eastside café facebookページ
http://www.facebook.com/LOWEREASTSIDECAFE