Column 2 吉祥寺のおみせ
宝飾工房 青銅(せいどう)
アイディア2倍! ―双子の創作アクセサリー―
女子大通り沿いの「東町1丁目」バス停付近。ある曲がり角に、パッ!と目を引く小さなお店がある。白い木枠のガラス窓、アンティーク風のライトや壁掛け時計...素敵な空間の中に、キラキラと輝くアクセサリーたち。 『青銅(せいどう)』の店内には、双子の堀川兄弟によってデザインされたアクセサリーが美しく飾られている。
約8年前、先代のお父様からお店の主な業務を、兄・泰平さんは一足先に引き継いだ。ずっと1人で制作していたが、弟・泰樹さんも、都内の宝飾店での修業後、今年から一緒に仕事をしている。「父が今まで築いてきたお店を、これからは自分たちが発展させたい!」と、張り切る2人。彼らが造り出すデザインは、「自然のものをあるがままに活かす」というコンセプトのもと、さらに独創性も加えられている。
たとえば、「ラピスラズリ・リング」(29,400円)や「ローマンガラス・リング」(25,200円)は、石の模様を活かした造りで、指にはめた時にしっくりと馴染む感じ...それでいて、オシャレなデザインなのだ。
とても仲の良い2人は、「一緒に材料の買付やデザインをする時もあれば、まったく別々に作業する時もある」とのこと。それぞれが造ったアクセサリーを見ると、2人の個性がデザインにも表れていて面白い。「お互いのアイディアに刺激を受けて、より良いデザインのものを造ろうと思えるのが、双子の強み!」と、彼らは語る。
店頭に置かれた作品の販売のほか、お客様から予算など希望を聞いた後デザインするフルオーダーも行っている。独創的なデザインをお望みなら、堀川兄弟に「お任せ!」も一案だ。
アクセサリーの再生師! ―加工・修理全般引き受けます―
青銅では、アクセサリーの加工・修理を常時受け付けている。ネックレスのチェーン直し、指輪のサイズ直し、イヤリングからピアスへの加工の他に、金メッキのかけ直しや石のリカット(カット直し)など、全般的に受けている。大手のアクセサリー店では断られそうな要望にも、できる限り対応して修理を行なう。
「本当に良いものや気に入ったものは、半永久的に愛着を持って使って欲しい」との思いから、基本的にどんな修理も引き受けている。他店で断られたお客様が、「何とかして欲しい!」と、お店に駆け込んでくることも多い、とのこと。その度に、「ぜひ直してあげたい!そして、いつまでも大切に身に付けてもらいたい!」と、職人魂が目覚め、時には寝る暇を惜しんで修理にいそしむ時もあるそうだ。
丹精込めて直した後の引き渡し時に、お客様が満面の笑みをこぼす瞬間を見るのが「何よりも嬉しい」という。壊れたままのお気に入りのアクセサリーをお持ちの方は、いちど青銅を訪ねてみるのもアリだ。
目指せ、吉祥寺のチェルシー的Shop! ―東町からArtの発信を―
「1人でも多くの人に、青銅を訪ねて欲しい」と、笑顔で語る双子の堀川兄弟。彼らはお店のこと以外に、東町エリアでの「青銅の役割」も真剣に考えている。
「東町は、NYのチェルシー(Chelsea)地区とイメージが重なる」という2人。近年、NYではチェルシーはArtの中心地として知られているが、「東町=チェルシー=Artの町と、誰もが思ってくれるように...」と、大きな夢を抱き、毎日アクセサリー制作に励んでいる。
「素敵な絵やオブジェと同じように、ひと目見てワクワクしてくれるようなアクセサリーを作りたい!」とのこと。アクセサリーを通じ、東町の小さな空間から全国...いや、世界に向けて人々をワクワクさせるようなArtを、彼らにはどんどん発信して欲しい。
宝飾工房 青銅(せいどう)
http://www.accessoryseido.com/
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
電話:0422-22-5611
営業時間:11:00-19:00
定休日:年中無休(お盆・年末年始を除く)