Column 2 吉祥寺のおみせ
吉祥寺雑貨部屋 DENIAL(ディナイアル)
雑貨部屋へ、ようこそ
カウンターに張り付き、次から次へと質問を投げかける、好奇心旺盛な小さな少年。商品のラッピングを黙々としつつ、困った顔一つせずにお喋りに付き合う、長身の男性。
店に入ってすぐに目にした、店長と思われる男性と少年の、ちぐはぐなやりとりが微笑ましくて、早々に楽しい気分になる。
決して広いとは言い難いスペースに、センス良く並べられた個性豊かなアイテムの数々…わくわくしながら店を見渡していると、購入した商品のラッピングも終わったようで、少年とその母親と思われる二人は、ありがとうを言い、笑顔でお店を後にした。
コンセプトは、『変わってるけど、お部屋に置けちゃう』
今回訪れた『吉祥寺雑貨部屋DENIAL』は、目に見えて日々賑わいのます中道通りにある。駅を背にして通りを歩き、郵便局を少し行った右手にある狭い階段を上っていけば、そこには好奇心を刺激する、ちょっと不思議なアイテムたちが所狭しと並んでいる。
遊び心たっぷりでいて、(ほとんどが)実用的。ユニークなのに、不思議と部屋にあってもおかしくない。
そんなアイテムの数々を見つけてきては、手作り感満載のユーモア溢れるポップと共にディスプレイしていくのは、先ほど登場した長身の男性、DENIAL代表の篠さん。
一癖(むしろ、物によっては、二癖?)あるアイテムの数々は、決して万人受けするものではないかもしれないけれど、男女を問わず、好きな人は好きだろうなと感じさせる。
贈る側にも贈られる側にも、とびきりを。
贈る側が、相手の喜ぶ顔を想い浮かべながら、時間をかけ選ぶ贈り物だから、贈る瞬間の喜びはとびきり素敵に演出したい。開けずにそのまま飾ってしまいたくなる、スタイリッシュなラッピングには、ユニークな感性はもちろん、贈る側も贈られる側も幸せな気持ちにしたいという、篠さんの優しさもうかがえる。
思わず立ち寄りたくなる空間を目指して
元々、大手雑貨メーカーで企画MDをしていた篠さん。でも、大手企業のカラーと、自身が発信したいカラーの間にギャップを感じ、退社。小さな店だからこそできることを大切にしたいと、馴染み深い吉祥寺という土地に、DENIALをオープンさせた。
かつては学習塾だったというスペースは、ほぼ全てを手作業で改装。今後は、来客者をさらに楽しませられるような演出に磨きをかけていきたいという。
プレゼントに困ったとき、時間を持て余しているとき、今一つデートに盛り上がりが欠けるとき、お部屋の模様変えを考えている時…。1人で行っても、誰かと行っても、いつでもどんな時でも、DENIALへ行けばきっと、嬉しいサプライズが待っているはず。
目指しているのは、『中道通りに来たら、‘ココ’と言われるようなお店。』そう話す篠さんを見ていると、私もなんだか嬉しくなった。
吉祥寺雑貨部屋 DENIAL(ディナイアル)
http://denial.jp/
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-33-2 上杉ビル201
電話:0422-27-5278
営業時間:11:00-20:00(水曜不定休)
ブログ:http://ameblo.jp/denialkichijoji/